Oya Stone Mine Mark
栃木県 宇都宮市 大谷石地下採掘場跡
2005 December
「建築」というスケールを超えるような空間があると友人に連れて行ってもらったのが、栃木県宇都宮市にある大谷石地下採掘場跡。
宇都宮市北西一帯は「大谷石」の産地で、この石は柔らかく加工がしやすいので建築物にもよく使われている。
採掘場跡は大正8年から昭和61年までの70年かけて大谷石を掘り出してできた巨大な地下空間で、その広さは野球場が一つ入ってしまう大きさ。
採掘場跡に足を踏み入れると、地下ということもありひんやりしている。年平均気温は8度前後で、まるで地下の巨大な冷蔵庫のよう。
地下に降りていくと、地上からは想像もつかないような地下空間が広がる。
まるで巨大な秘密基地のようでワクワク。
地下のライトに照らされた幻想的な地下空間
戦争中は地下の秘密工場として、戦後は政府の米の貯蔵庫として利用され、現在では演劇やコンサート、美術展、地下の教会、また写真や映画のスタジオとしても使われているそう。
日没後に向かったのが、創作和食のお店「石の蔵」。大谷石で造られた建物には蔦が絡まり、重厚な佇まい。元は食材の倉庫として使われていた建物を改装したのだそう。無機質な石の質感にライトアップされた灯りの演出がとてもマッチしている。天井が高く、まるでギャラリーのような空間。今日は大谷石づくしの一日で、大満足のショートトリップだった。
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