Nissay Theatre
日生劇場
2013 September
地下鉄日比谷駅を降りてすぐ、帝国ホテルの向かいに堂々とした古い建物がある。この建物は日生劇場。1963年に建築されて以来、主にオペラやミュージカルの公演が行われている。
建築家・村野藤吾氏の代表作で、まずエントランスを入るとロビーの天井の高さに驚く。天井は幾何学模様が内側から浮かび上がるような照明と立体的なデザイン。ロビーからすでにその美しさに圧倒される。
劇場の中に入ると、まるで大きなクジラのお腹の中にいるような、もしくはたくさんの星に囲まれているような不思議な感覚に。
客席天井と壁はうねるような曲面で構成されている。これは音響効果のためだそう。有機的なデザインで、まるで大きな生き物の中にいるよう。
天井には2万枚ものアコヤ貝の貝殻が散りばめられていて、照明があたると本当に美しい。
今の劇場建築は機能的にうまくまとまっているものが多いけれど、日生劇場は今の劇場建築にはない幻想的な空間で、劇場に入ってこんなに感動するのは初めて。見学予約をして見に来て良かったと心から思った。
0コメント